忘れられた記憶




ふと気がつとそこは私の家。
あれ?私ういてる?

そう思って横をみると、私を見てニヤニヤわらう、女の子がいた。
叫ぼうと思ったのにまた、声がでない。

すると、お母さんの声がした、
「優里香〜!真里香〜!
いくわよー!」

真里香?誰それ?

そしたら、
「「はーい!」」
綺麗に揃った二つの声。

そこには、小学生6年生くらいの二人の女の子。
双子。
そして、その一人は私だった。

まって、私に双子なんて……いた。

私は全てを思い出した。


私にはいたんだ、真里香っていう双子のお姉ちゃんが。
フルートが上手でカレーが大好きな、お姉ちゃんが。

私達はとても仲が良くて。


でも小5の3月、真里香がたおれて。
病院でいわれたのは、余命3年。
ただし、外で遊べるのは1年だろうって。

泣いた。
小学生の私はむずかしい病気の名前なんてわからなくて。
ただ、泣いた。


だから、その余命が宣告された一年後の春休み、私達は四人で旅行にいったんだ。

そこが、そう宿泊学習に行ったここと同じ場所。
同じ宿。

私達が宿の庭で遊んでると、大きい地震がきて。
何かが私と真里香のところに倒れてきたんだ。

「真里香!?優里香!?」
お母さんと、お父さんの声が遠くで聞こえた。


目を覚ましたのは2週間後。
私は何もかも忘れていた。
頭をうったせいか、ショックのせいかわからないけど。