「あの子にとって 陸上は大きな存在で… 走ることが出来ないと知った時の顔… あんな顔見てるのが 辛かったのよ…」 優羽のお母さんは 優しく微笑んで言った。 「また走ろうって 前を向こうって思えたのは きっと奏多くんがいたからなのね…」 それを聞いてハッとした。 ……違う。 朝練に顔を出すように なった理由を 俺は知らない。 何が優羽を また突き動かしたのか 知らない… ただ、 走りたいって想いだけじゃ ないのか…… 「あの子のところへ 一緒に行きましょう?」