終わりを見てからはじまる物語。【仮】



お互い外さない視線


吐く息が、白い。




「……ずっと
辛かったんだね……」



「……俺の母親さ、
保育士だったんだけど」


「ん」


「そんときの教え子っつーか
…その中に佐藤サンがいてさ」


…え……


「すごい、俺の母親に
なついてたみたいで
母親が死んだとき
小学生だった佐藤サンは
病気がちな俺のことずっと
気にかけてくれてて

看護師目指したのも俺と母親のため」




「……そう、だったんだ……」


生まれた時から
蓮のそばにはずっと
佐藤サンがいたんだね……