あたしが落ち着いたのは、それから10分たった頃だった。 「ごめんね、菫…」 菫から離れながら謝った。 「ううん。…嫌だったらいいんだけど、話してくれる?」 「うん、話す。そこの喫茶店入ろ?」 「うん」 近くにあった喫茶店に入ったあたしたちはとりあえずジュースを頼んで、4人用の席に向かい合うように座った。 「無理に話さなくて大丈夫だからね?」 「ううん、全部話すよ」 「…分かった」 それからあたしは昨日のことについて全て話した。