蒼いラビリンス~眠り姫に優しいキスを~


でも。


クスリと笑いが漏れる。


こうして、藍はここに居る。


拓郎の作ったインスタントラーメンを美味しそうに頬張り、今は久々のバスタイムを満喫しているのだろう。


それを、微笑ましく思う自分が居る。


本当に、不思議な娘だ――。