――明日の事など、誰にだって分からない。 もしかしたら、悲しい別れは、すぐそこにあるのかもしれない。 それでも。 俺は、彼女と共に生きて行く。 もう決して、この手を放したりしない。 「さあ、家に帰ろう!」 拓郎は、繋いだ手に力を込める。 そして 明け始めた朝焼けの空に向かって、2人で歩き出した――。