ずっと報われないと思っていた恋。




叶わないと思ってた恋。




今叶った。



「愛結…」



比呂の声が耳元で響く。

名前を呼ばれるだけだけど、
こんなにも胸が跳ね上がる。



「………?」


比呂の胸に顔をうずめて、
恥ずかしさを隠す。



そして、耳元で囁く
新たな道の始まりの音。





「すきだ」




たった三文字。



それがあたしたちの、

新しい道。