「…探したよ…もう、授業始まるよ」 「え?もうそんな時間?ありがとう…!」 あたしは急いで食べたものを片付け、 立ち上がった。 そして、屋上から出ようとした時… 「…ごめんな?愛結…」 「え?」 「俺が苦しめてたんだよな」 陸はそう言ってあたしの手を後ろから掴んだ。 「な、何言ってんの? り、陸はあたしのこと苦しめてないよ…?」 むしろあたしが、陸を苦しめている。