ある日のいつもの夜は訪れる。
酔った客と美しい店の中へと仕事をする歩がいた。
そこへいつものように杉浦が、来店する。

歩(あ、杉浦さん!今日はお店にくるのが早いんですね)

杉浦(まぁな。)

そう言い、いつものように乾杯をすると、歩は別の席へと呼ばれる。

歩(ごめんなさい、呼ばれちゃったから。いってくるね。)

そう言い、歩は席を立つ。
その日、歩はれいかの呼んだ客の連れの席へと着く。

その客は特に派手なわけでもない、ごく普通の客だった。

歩(失礼します。歩です。お名前よろしいですか?)

客(藤田です。)

そんなふうにいつものように会話をする。
その藤田という客は歩に深い興味を示すようになる。

藤田(君、何でこんなとこにいるんだ。)

歩(え?楽しいからだよ♪)

そんなふうに会話をしたあと、連絡先だけを交換して歩は席をたつ。

歩(ちょっと失礼しますね。)

歩が席をたったあと、れいかは歩のついた客に話しかける。
れいか(藤田さん、あのこ、どうでした?)

藤田(いや、特に…元気そうな子だなって)

れいか(あの子、あんな顔して残酷な事平気でやる女だから気をつけたほうがいいわよ。)

藤田(そ、そうなんだ。残酷って、どんなくらいの?)

れいか(たとえば、そうね…)
れいかは少しクスっとわらう。

れいか(殺人とかかしら。)

藤田(え?)
藤田は驚く。するとれいかはまた笑ながら言う。

れいか(あっははは。冗談ですって!まぁ、それに近いことやってるかもしれないけどね。)

そう言い、フフっと笑った。