歩がそんな感情を感じはじめたと同時に、整形をすることを歩は決意する。

二度とあんな惨めな思いはしたくない。
なんと言葉にしたらよいのだろうか、自分よりも持ち上げられる人間は私より上なのか。
それとも私がそう感じてしまうだけなのだろうか。例えそうだとしてもどうしてこんなにも滑稽な感覚に陶酔してしまうのかは歩自身にもわからずにいた。私はこんな所にいる人間なんかじゃない。もっともっと高みに上りたいんだ。
空の下に私がいるとするならば、私が空へ上るのではなくて、空が落ちればいいのよ私の下に…と、そんな感覚に陥る歩だった。