誰もしらない世界

車はまた勢いよく発車してその場を去っていった。

側近の男は杉浦をいつもの場所に下ろした後、れいかに電話をかける。

プルルルル…

プルルルル…

れいか「もしもし?」

側近の男「あ、もしもし。さっきは大丈夫でしたか。」

れいか「大丈夫も何も、いつもの事よ。」

側近の男「だったらいいんですが…」

れいか「あんなに人をすぐ殺せって一体どうゆう神経してるのかわからないわ。だったら自分が殺せばって感じよ。大体ね、あんな奴は他人をおとしめる前にさっさと自分が死ねばいいのよ!」

れいかとの電話の裏側で側近の男は唾を飲む。

側近の男「死ねばいいですか…だったら…」

れいか「だったら?」

側近の男は禁断の言葉を口にしていいものかドキドキしながら唾をのんだ。

側近の男「だったら…僕たちが杉浦さんを殺して何もなかった事にすれば…いいんじゃないですか?そうすれば、誰もこんな嫌な思いしなくて済む。」

れいかは息を飲んだ。