すると遠くから女が小走りで走りよってきた。

れいか(斎藤さんー♥来てくれたんー♥れいか嬉しい♥)

細身の真っ白なミニドレスを身にまとったその女は歩の目を釘付けにした。
小さな端正な顔だちにダークブラウンの艶々の巻き髪、誰もが羨むようなスタイルの持ち主だった。
女の歩もゴクリと唾をのむほどのとびきりの美女で斎藤が夢中になる気持ちも理解できた。
その女は歩にも気がついて、話かけてきた。

れいか(あれ?かわいい子発見!斎藤さんの彼女ですか?)

男(違うよ。あれだよあれ。仕事の道具)

れいか(やーん。彼女ぢゃなくてよかった。れいか一安心♥彼女だったら焼きもちやいちゃう!)

男(ここに連れてくるわけねーだろ)

れいか(そっか!あ、お店いきましょ♥)

そう言ってれいかは男と歩を店内へ招き入れた。