誰もしらない世界

続いてフォルダの中には音声と書かれているフォルダを発見した。

佐久間はその音声を再生する。
するとザーっという無線のような音がしばらく鳴り響いた。

「ザー…ザー…」

しばらくその音を聞いているとピントが合うかのように人の話し声が聞こえた。


「ザー…ザー…例のブツは3億でケリをつけるといっただろう…ザー…ザー…」

「チャイナの奴にばっくれられないようにしろよ。ザー…ザー…」
時々音声が途切れながらも雑音混じりの会話は続いていた。

「ザー…警察がマークしてるから違うルートで仕入れろ。はぁ?てめえ誰に口聞いてんだ?」

電話ごしにキレる男の声が時おり聞こえた。

「ガチャン…」
ドアがしまる音がしてまたドアの開く音がした。

「ガチャン…!あー、まぢボスの言うことやってらんねー。シャブのルートあれじゃ無理だってまぢで。ザー…ザー…」

そんな風な会話が聞こえた。

佐久間(シャブ?なんだこれは。シャブってもしかして、あのシャブの事か?)

しばらく音声を聞いて佐久間は無意識にこれが薬のやり取りだと言うことに気がつきはじめる。