ちょうどその頃、米村は徐々に会社の異変に気がつきはじめた。

米村が海外から帰宅すると同時に、一週間以上側近にいた男が会社に出社してきてないとゆう事実を耳にする。
オフィスへと顔をだすなり社員が米村に訴える。
社員「社長、佐久間さん連絡がつかないんです。もう一週間以上出社してません。仕事も彼がいないと進められない事が山ほどあって…」

米村「なんだと?実家は?電話したのか?」

社員「それが、佐久間さんの履歴書も無くなってて…」

米村「履歴書がない?」

米村はしかめっ面をしながら、ようやく事の重大さに気がつきはじめる。

…まさかあいつ。米村の脳裏を嫌な思想がよぎった。


米村「ちょっと、また後で顔をだす。」
米村はそう思い会社を後にして急いで会社の金を確認すると、何度も不正入金が繰り返されている事実が発覚した。
米村は頭が一瞬真っ白になった。