誰もしらない世界

れいかは留守番に一言だけ伝言を残した。

れいか「タイムリミットは一週間。必ず電話をおりかえしなさい。」

そう言って電話を切った。

一方その米村の側近の男はれいかからの着信を見てみぬフリをしてがむしゃらに仕事にうちこんでいた。

カタカタとパソコンを打ちながら、画面に大量の数字が並ぶ。

1,635,790
1,500,000…

巨額の数字を男が全て動かしていた。
その傍らで男はれいかの顔が浮かんだ。

あの女のふと見せたあの切なげな表情は一体なんだったのだろうか…と、男の頭の中をよぎった。
同時に男の頭の中を違う欲望が走る。

…もしかしたら、この金の半分を俺の口座に振り込んで半分をあの女の指定した口座に振り込めばいいんじゃないのか?そうすれば俺にも金が入るし、もしかしたらあの女を…
男はそんな風に二重の感情に頭を支配されていた。