誰もしらない世界

その密会から数日が過ぎたとある日に、れいかは立食パーティーの場に出くわした。
出所してきたばかりのくたびれた面影はなく、以前のような華やかなれいかがそこにいた。

杉浦の側近の男がれいかの横で耳打ちをする。

男「あの男だ。あの男をそそのかせ。」

そう言い、一人の男を指差した。
その男は米村の会社の経理から何からを半分任されている役職の男だった。

れいか「わかった。そうしたら私に約束どおり1000万くれるのね。」

れいかは男に問いただし、米村の会社の男の側へと近寄る。
その男と米村は笑いながらワインを片手に話をしていた。
れいかはすぐ側で様子を見ながら、米村とその男が離れるのをうかがっていた。