歩(杉浦さんはどこに行ったんですか!)

男(杉浦からの伝言を伝えにきました。しばらくしたら戻る。事の詳細は後でまた詳しく電話する。そういっていました。)

歩(…わかりました。)

少し煮え切らない態度で歩は杉浦の家を後にしようとする。
すると男がまた歩に声をかける。

男(あ、例のビジネス必ず成功させてくださいね。)

そう言い、男はにやりと笑った。

歩はえっという顔をして振り向く。

歩(どうして、そのことをしっているんですか!)

男(バレてないと思っていたんですか?あなたが自由にやるのは結構ですけど、あまり彼の事信用しないほうがいいかもしれないですよ…あ、まぁこれは単なる助言にすぎないので、軽く流してください。)

歩は不可思議な顔をして、黙って玄関を後にした。