米村と別れた後、気にしないという自分の行動とは裏腹に杉浦に歩は電話をかける。

杉浦(おい、お前電話にでないの珍しいじゃないか。)

歩(ショッピングしてたの。)

杉浦(そうか。まあ、今日こいよ。)

歩はしばらく考えながらも返事をする。

歩(うん・・・あ、あの・・・)

杉浦(なんだ?)

歩(一人にしない?)

杉浦(当たり前だろ。今までも守ってきただろ。俺の手のうちにいればお前はなにも困ることはない。)

歩は一人複雑な心境になる。

手の内にいれば・・・か。

そう考えてしばらくぼーっと空をみあげていた。

この嘘がばれてしまったときには一体なにが待っているんだろう。
歩は一人ただならぬ恐怖に怯えていた。