歩は目を覚ました。
何時間眠っていたのだろうか。分からないくらい長い眠りから覚めたような、そんな感覚だけが歩の中を駆け巡っていた。

ここはどこだろうか…

木造の建物の中、白いアコーディオンカーテンが窓にかかっている。
視線をそらせば、勉強机と椅子には通学用のバッグが置いてあった。
自分の衣服をみると学生服を着ていた。
どうやら、高校生にもどったようなそんな感じだった。

歩はこの部屋から出るために、ベッドから起き上がりドアを開けた。