れいかはその日以来、店に現れることはなくなった。
杉浦はれいかに多額の借金をさせ、自分の運営している金融屋へと紹介をしたのだ。

れいかがいなくなってからは店のナンバー1は歩となる。
ある日の事、歩に電話がかかる。

プルルルル…

プルルルル…

着信を見ると杉浦からだった。
歩はいきなりの杉浦からの連絡に戸惑いを隠せないでいた。

ケータイの通話ボタンを押す。

歩(もしもし…)

杉浦(歩、久しぶりだな)

歩(ひ、久しぶり…)

杉浦(今日の夜うちにこい。)

歩(ちょっと待ってよ。れいかさんの事が好きになったんじゃないの…)

杉浦(そんなわけないだろ。とにかく話すことがあるから今夜まっているからな。)

杉浦は強引に歩を誘う。

歩(わ、わかったよ…)

そう言い、電話は切れた。