Bitter chocolate








純也くんは、何か考えたあと「手伝うよ」と言って軽々とボックスを持ち上げた。


目の前の光景に唖然とする。


あたしは重くて全然持ち上げることが出来なかったのに、純也くんは何ともないような顔で平然とボックスを持っている。


男子と女子ってこんなに筋力の差があるの…?!


それともただ単にあたしの力がないだけ…?


どちらにしろ…。


「お、重くないの…?!」


さすがに、これだけ大量の本が入っていて、軽いということはないだろう。


それに純也くんってどちらかと言えば華奢な方だと思ってたけど…、どこからそんな力が…。


「持てないほどではないけど、結構重いね。林檎ちゃんはきっと運べないよー」


そう言って、あははと笑った純也くん。


実際運べなかったのは事実なのに、悔しくてムッとしてしまう。


「もうちょっと頑張れば運べたしっ」


「はいはい」


悔しさからの反論も、適当に流された。


何だか子供扱いされたみたいで、悔しさ二倍になってそっぽを向いていると、「拗ねないのー」と純也くんにまた笑われた。