「翠ちゃん、落ち着いて。救急車よんだから、一緒に行って。いいね?そばについているんだ。」 水城の落ち着いた声に冷静さを取り戻し、こくりと頷く。 「圭人、死なないで。バカなことして。よくなったら絶対怒ってやるんだから。」 「す、い。」 気を失ってると思ってた圭人が私の名前を呼ぶ。 「話したらダメ。」 苦しそうにうめき声を上げる圭人。 罪悪感が私の心を支配する。