もうダメだ… 体は動かなくて、勇太たちはそっと後ずさるように私から離れた。 もう諦めよう。 ただ圭人ともう一度、ギュってしたかった。 夏帆が私にゆっくり近づいてナイフを振り下ろそうと振り上げた時。 「………っ」