猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ




圭人を打った悪鬼の総長と思われるガタイのいい赤髪の男は、鉄パイプを捨ててニタニタと笑い私に近づく。


「こないで。勇太もはなしてっ。」


私の声は虚しく部屋に響いただけで、誰も聞いてくれない。


「す、い」


掠れた圭人の声がかすかに聞こえて、涙がこぼれる。