猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ




「でも…卑怯な族なんでしょう?そんな、そんなの、誰かは必ず怪我をする。

抗争の理由は私なのよ?」


俺のシャツを掴みながら目を見て話す翠の瞳にはだんだん涙が溜まって行く。


「大丈夫だ。俺らは負けない。
それに、皆がきっと自分の意思でお前を守る。」


そう言うと、翠の瞳から大粒の涙が零れた。


2回目に見る涙だった。