ーーーこのまま夏休みが終わらなければいいのに。 中学生みたいなことを考えながら、そんな自分がおかしくてなんだか笑えてくる。 圭人を起こすかもと笑を堪えていると、軽く身じろぎした圭人がゆっくりと目を開けた。 「おはよ、圭人」 「……はよ。」 ぬぼーーっとしている圭人は小さい子みたいで可愛らしい。