猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ



目をつぶって歩くというのはとても不安定で、きちんと歩けているのか心配になる。


圭人の手だけが頼りだ。


「…そんなに掴むな。大丈夫だから。」


…そんな強く掴んでたの。

呆れたような声音に顔を赤くしながらも歩くことに集中する。