「翠。疲れた?」 心配そうな瞳をしながら私の顔を覗き込む圭人。 「少しな。でも大丈夫。ここは?」 そう言うと、圭人は黙って手を引っ張って歩き出した。 「なに?」 「行けば分かるから。目つぶってついてきて。」 …何考えてるのよ? 不安に思いながらも黙って目をつぶって歩き出した。