しばらく走ると、海は遠ざかり、だんだん都市の明かりが増えてくる。 キラキラと輝く人工的な光は全くさっきとは対照的で、どこか切なく、美しく写った。 気のせいか、青い光が多い気がする。 そんなことを思っていると、圭人がおもむろに言った。 「ここは都市の中でも青い光が多いんだ。だから俺たちはここを通過する。」 「…とても美しいわ。」 走りというより、ドライブと言った感じね。