…やっぱり暴走族だなんて、何かの間違いじゃないかしら。 目の前に広がるのは、これまたセンスのいい、写真集に載ってるようなバイクにまたがる男たち。 やっぱり幹部たちのバイクはとりわけ素晴らしく、素人が見ても実のいいものとわかってしまう代物。 「…ねぇ水城。本当に暴走族なの?」 呆れながら疑問をぶつけると、あはは、と笑いながら水城が答える。