猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ




…やっぱり暴走族だなんて、何かの間違いじゃないかしら。


目の前に広がるのは、これまたセンスのいい、写真集に載ってるようなバイクにまたがる男たち。


やっぱり幹部たちのバイクはとりわけ素晴らしく、素人が見ても実のいいものとわかってしまう代物。


「…ねぇ水城。本当に暴走族なの?」

呆れながら疑問をぶつけると、あはは、と笑いながら水城が答える。