猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ



「ちなみに翠ちゃん、その胸のラリエット、圭人が始めてデザインしたアクセサリーだよ。」

水城が突然私の胸元を指差して言った。

「へっ!?そんなの、私持ってていいの!?!?」


圭人がくれたってのもあるし、デザインも気に入ってたので今では体の一部のようなもの。


「もうあげた。お前のものだ。」


照れ臭そうに言う圭人はいつになく人間らしい。


「さぁ。時間だぞ。」


深夜0時になった時計の音がなると、河瀬が腕時計を見て言った。