「それと同じ考えのやつは会社内にゴロゴロいるからな。 才能を開花させながらもそれが無駄だやめなさい、と言われ続けたんだよ。 そんな圭人の1番の理解者は宗次郎さんだ。」 水城の言葉をつないだ滝口からさらに河瀬。 「圭人は。 翠、お前に知られて何と言われるか気にしていた。 それだけに認められることがたまらなく嬉しいんだ、特にお前にはな。」 …バカなんだから。 私が圭人を否定するはずがないのに。