猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ



「圭人が買ってくれたの?」

頭にはてなマークを浮かべながら聞く。


黙りこむ圭人。

…何かまずいことでも聞いたかしら。


怪訝そうにしてる私を見兼ねたのか水城が答えを教えてくれた。


「その服はね、圭人がデザインしたんだ。このパーカーも、あいつらが身につけてるネックレスも。」

…へ?


「余計なこと言うなよ。」

眉を顰める圭人を気にする余裕もなく。