猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ




素敵なワンピースを用意してくれたことに機嫌をよくしながら階段を降りると


「……何?」


みんなが黙ってこっちを見ていた。

「…翠、綺麗。」

「わっ!」

そう言って私を抱き寄せる黒猫のような圭人。
いつもと違って、服装のせいか青年らしく、独特の雰囲気だ。


あ、したっぱくんたちは普通の服なのね。
皆ただドライブに行くかのような、とてもおしゃれな服装だ。


暴走族だなんて、本当に言われなくちゃわからない。