素敵なワンピースを用意してくれたことに機嫌をよくしながら階段を降りると 「……何?」 みんなが黙ってこっちを見ていた。 「…翠、綺麗。」 「わっ!」 そう言って私を抱き寄せる黒猫のような圭人。 いつもと違って、服装のせいか青年らしく、独特の雰囲気だ。 あ、したっぱくんたちは普通の服なのね。 皆ただドライブに行くかのような、とてもおしゃれな服装だ。 暴走族だなんて、本当に言われなくちゃわからない。