猫を愛する黒猫総長さんの話Ⅱ




それから慌ただしくバイクやらなんやらの準備をして誰も構ってくれず、ぼーっとDVDを見て夜までを過ごした私。


「行く。おいで。」

いつの間にか寝ていたのか、起こされて目の前に立っていたのは


「圭人…」


ジーパンに黒いパーカーを着た圭人。

シンプルな格好に見えるけど、スタイルのいい圭人が着ると全然ちがう。


よく見るとただの無地の訳文パーカーではなく、センス良く青色の糸で細やかな刺繍が施されていた。



うしろにいる水城たちも同じものをきているけど、それぞれ個性ある着こなしをしていた。