白い病院の一室。
私はただずっと圭人の手を握って目覚めを待ってる。
医師の話では、一命はとりとめたと。
でも、目を覚ますまで安心できなかった。
「翠ちゃん。」
「水城……。」
満身創痍の水城が、優しい笑顔を浮かべて話しかけてきた。
「きっと目を覚ますから、翠ちゃんしっかり休んでね?起きた時にそんな疲れた顔をしてたら、俺が圭人に怒られる。」
「…うん。」
心配をしてくれる水城。
でも私の中で罪悪感は拭い去るこたができないほど膨れ上がっていた。
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