―7月1日―
今日の仕事はまったくと言っていい位捗らなかった。
特に外回りもなかったので、溜っていた先週分の営業報告書をまとめた。
普段なら午前中早々に終らせることが出来るのに。
もうすぐお昼の時間だ。
レイはデスクに置いてある腕時計を見た。
お昼までに頼まれていた同僚分をまとめるのがやっとだった。
朝一に仕方なくかけた身体のエンジンの惰性がそろそろ切れそうだった。
デスクにずっと向かっていたせいか、首筋が凝っている。
大きく手を上に伸ばし両指を絡ませ、凝った首筋を捻るように回した。
今日は雨は降らないものの太陽の光が差すこともなく1日どんよりとした天気だ。
首筋を伸ばしながら窓に目をやった。
昨日の事が頭の中を走馬灯のように駆け巡る。
―昨日はあれから、夜中の2時位までずっと話をしていた。
彼のこと、私のこと、彼の仕事に私の仕事。
初めてお互いを見た時のこと。
話足りない程いっぱい話をした。
彼の名は三浦貴哉。
33歳。
私の8歳年上だった。
去年からあの病院に赴任して来たそうだ。
大学医局からの派遣として勤務している。
今日の仕事はまったくと言っていい位捗らなかった。
特に外回りもなかったので、溜っていた先週分の営業報告書をまとめた。
普段なら午前中早々に終らせることが出来るのに。
もうすぐお昼の時間だ。
レイはデスクに置いてある腕時計を見た。
お昼までに頼まれていた同僚分をまとめるのがやっとだった。
朝一に仕方なくかけた身体のエンジンの惰性がそろそろ切れそうだった。
デスクにずっと向かっていたせいか、首筋が凝っている。
大きく手を上に伸ばし両指を絡ませ、凝った首筋を捻るように回した。
今日は雨は降らないものの太陽の光が差すこともなく1日どんよりとした天気だ。
首筋を伸ばしながら窓に目をやった。
昨日の事が頭の中を走馬灯のように駆け巡る。
―昨日はあれから、夜中の2時位までずっと話をしていた。
彼のこと、私のこと、彼の仕事に私の仕事。
初めてお互いを見た時のこと。
話足りない程いっぱい話をした。
彼の名は三浦貴哉。
33歳。
私の8歳年上だった。
去年からあの病院に赴任して来たそうだ。
大学医局からの派遣として勤務している。