―6月30日―
外出るのヤダな…。
レイは会社のデスクで取引先に渡す書類を鞄に詰めながら窓の外を眺めていた。
西側の壁には膝から上1.5メートルほどの高さがあるガラス張りとなっている。
外からは青く反射して見えない大きな窓には、
たくさんの大粒の雨がバチバチと音を立ててぶつかっては一筋のしずくとなり滴り落ちていた。
晴れた日にはお昼を過ぎると眩しくて仕事にならないくらいの西日が差し込む窓。
今日はブラインドを閉めなくて済むな…。
レイはそんな事を考えながら鞄の中の書類をもう一度確認した。
午後一にブラインドを閉める当番が1週間ずつ課ごとに決められていた。
今週はレイの営業課の当番なのだ。
男性ばかりのうちの課では唯一の女性の私が大抵閉めていた。
レイの場合は外回りといってもルート営業なので、大体の訪問時間はアポを取ってから。
午前中に集中して回るか、午後から集中して回るかのどちらかだった。
今日のアポは14時。
電車で一駅の場所にある取引先だった。
いつもなら必ず時間に余裕を持って会社を出るのだが、
外出るのヤダな…。
レイは会社のデスクで取引先に渡す書類を鞄に詰めながら窓の外を眺めていた。
西側の壁には膝から上1.5メートルほどの高さがあるガラス張りとなっている。
外からは青く反射して見えない大きな窓には、
たくさんの大粒の雨がバチバチと音を立ててぶつかっては一筋のしずくとなり滴り落ちていた。
晴れた日にはお昼を過ぎると眩しくて仕事にならないくらいの西日が差し込む窓。
今日はブラインドを閉めなくて済むな…。
レイはそんな事を考えながら鞄の中の書類をもう一度確認した。
午後一にブラインドを閉める当番が1週間ずつ課ごとに決められていた。
今週はレイの営業課の当番なのだ。
男性ばかりのうちの課では唯一の女性の私が大抵閉めていた。
レイの場合は外回りといってもルート営業なので、大体の訪問時間はアポを取ってから。
午前中に集中して回るか、午後から集中して回るかのどちらかだった。
今日のアポは14時。
電車で一駅の場所にある取引先だった。
いつもなら必ず時間に余裕を持って会社を出るのだが、