次の日の朝、私はものすごいスピードで走っている。
「ハッ、ハッ、ハッ、…ウッ、し、しんどい」
なんでこんなに走っているのかというと答えは極めてシンプルで、遅刻しそうなのだ。
やばいよ、ほんっとにやばい!
そしてずっと走ってきた成果かやっと学校が見えてきた。
やったもうすぐだ!
走るスピードを少し緩めて携帯で時間を確認する。
───8:19。
「…、いや遅刻じゃん!」
私の学校は20分登校だからこの距離だとどんなに頑張っても一分じゃつかない。
こんなことなら駅からゆっくり来るんだった、と歩いて校門へ向かった。

