その気まずい沈黙を破ったのは優しい優しい大和くん。
「……一緒に、教室戻るか？」
「………………うん、ごめんね」
ということであたしたちはやっぱり教室に戻ることになった。
大和くん、巻き込んでごめんね。
と心の中で謝りながら。
それからダッシュで教室まで戻るとぎりぎり間に合った、よかった。
次は芸術らしいから大和くんとここに戻ってくるときに一緒にサボると約束した。
遅刻は多いけど学校にきてサボるのは初めてだからドキドキする…。
本当はだめなんだろうけど、えへへ、ちょっと楽しみ！
なんてことを考えながら古典の授業をニヤつきながら聞いていた。
