フラフラと歩き保健室の前まで着いた。
着いたはついたんだけど、
「『出かけてます、体調が悪い人は職員室へ』か。
うーん、どうしよ。」
別にそこまで体調悪いわけではないんだよね。
でも、教室に向かうのはちょっと。
うん、なんか気まずい。
かといってサボるのもなんだかな。
というかちょっと遅刻しすぎて出席日数がやばい気がする。
と、一人保健室の前でムンムンと考えていると後ろから声が掛かる。
「あれ、保健室空いてねえの?」
その言葉に後ろを見るとそこにいたのは大和くんだった。
「大和くん体調悪いの?
大丈夫?」
「いや、次の時間古典だろ?
だからサボろうと思ってさ」
そう言いニヤっと歯を見せながら笑う大和くんにああそうなんだと納得する。

