「あああああああ!!!


病気だ!!!


これは風邪なんだ、そうだ。


そらが男に見えるなんて重症なんだ。


……沙絵ちゃん、あたし保健室言ってくる」



急に叫び出して教室から出ていくあたしをみんな心配そうにみてたけど、そんなのはあたしは気づく余裕もなかった。


もちろん、



「あらぁー?
ちょっと顔が赤いんじゃないかしら?」
「うっせ、風邪だよ風邪!」
「ふふっ、そういう事にしといてあげるわ」



なんて会話を顔が赤いそらとニヤニヤしてる沙絵ちゃんがしていたのも知るよしもない。