次の日。
「へぇー?
ついに、ねえ。
ふふっ、いいんじゃない、というかあたしとしてはやっとって感じだけどね?
やっと春が来たんじゃない?」
「いやっ、ないない!!!
だってそらだよ!?
兄妹同然だもん!!!」
「おれがどうかしたか?」
沙絵ちゃんと二人でそんな話を朝教室でしているとそんな聞きなれた声が上から聞こえた。
「そ、そそそ、そらっ!?
な、ななななにもな、ない、ひょ!?
いてっ、ひた(舌)かんじゃった……」
「ははっ、おまっ、ほんっと相変わらずだな!!
大丈夫か?」
そう言いながら顔をくしゃっとして笑うそら。
どきっ。
……まただ。