「だから彼氏じゃないって今言ったよね?


あんたまじなんでそんな空気読めないわけ?」



おうふ、沙絵ちゃん真剣に切れそう。


これはまあ空気読めない中嶋くんが悪いとあたしは思うけど。



「城島いつも一人で帰ってんだろ?


危なくねえか?」



そう心配するのは誰にでも優しい大和くん。


確かにこれは危ないよね。


ストーカーとかしそうだし、拒否とかし続けてたら逆上されてなにされるかわかんないし。



「よし、俺が暫く一緒に帰ってやろうか?」



あたしが、と言う前にそらが沙絵ちゃんに向かってそう言う。


………やだな。



「あ、あたしが一緒に帰るよ!!!


そらだと……、ほら!


まおちゃんも嫌がるったりはしないだろうけどちゃんと言わないと勘違いしたり心配したりするだろうしさ!!


そ、それに、部活だってあるからそれまで沙絵ちゃん待たすわけにも行かないじゃん!?」



あたしの必死さにビックリしたのかそらはお、おう、そうだなとなんとか納得したようだ。