とゆーか、ヘタレって大和くんのことだよね?
「大和くんは友達だよ!
すごく優しいよね」
あたしがそういうと、沙絵ちゃんは小さくため息をつく。
「……でた鈍感」
「え、なんか言った?」
「いや、なにも」
なにか言ったように聞こえたんだけどなー。
「まあ、そこはどうでもいいのよ。
友達とか他になんかない?
カッコいいなとか、好きとか、ドキドキするとか?」
「ぶっ!!!
ゴホッ、ゴホゴホゴホゴホッ!!」
「あら、あたりなの?」
あ、沙絵ちゃんちょっと嬉しそう。
じゃないよ!!
す、好きとか、思わずむせた。
「す、好きとかないからね!!
そりゃ、昨日ちょっとドキッとはしたけどさ……」
最後は声が小さくなってもごもごなる。
「ふうん?」
うわ、沙絵ちゃんものすっごい笑顔なんだけど!!!