「いっ、いってぇーっ!!
ちょ、おま、本気で蹴るとかなしだろっ
うぅー、いってーな、くそっ!」
「お前が悪いんだよ!
ったく、余計なことばっか言いやがって」
本気で痛がってる中嶋くんを横目に大和くんが冷たく言う。
うーん、これは中嶋くんが悪いかな?
「べつにいいじゃんかよー。
ケチッ!」
口を尖らせてぶーっという中嶋くん、ちょっと可愛いかも。
とか思ってたら、スッ、という音とともに目の前が黒くなる。
「んぇっ?」
きゅ、急になに?
と思ってたら背中に感じるのは温かい感触。
ということはこれは人の腕ということで。
その腕を無理やり上にあげ、後ろを睨み付ける。