「まーおちゃーん! あーそぼー」 太陽の光がジリジリ照りつける暑い日。 ーーみーんみーんみーん。 あ、蝉もいる。 捕まえたいなぁー。 「嫌よ、焼けるもの。 はゆは外で遊びたいんでしょう?」 チャイムを鳴らして窓へ叫ぶと帰ってくるのは冷めた声。 同い年とは思えない言葉使いだ。 「えー! はゆ、お外でたくさんまおちゃんと遊びたいのー!!」 「嫌って言ってるじゃない」