それともう一人、直江大護。


なんというか一言で言うとぱっとしない。

基本的に一人でいることが多くて下を向いているのがデフォルメである。



ギラギラ吉岡くんを一匹狼と言うとすると、直江くんは一人ぼっちという表現が正しいだろう。



無口というかちゃんと喋っている声を聞いたことがないかもしれない。


特に気にしないのか、しゃれっ気のない黒髪に具合の悪そうな青白い顔。


お姉ちゃん心にちゃんとご飯食べてんのか心配になる。




「直江は?この班でいいか?」



メガネの問いかけに首を縦に動かすことのみで反応を返す彼。



「じゃ、決まりな。後は任せたぞ、おねーちゃん。」



いいながらあたしにバチッとウィンクを1つ飛ばしてきたメガネ。

飛んできたウィンクは全力で避けさせていただいた。