月 —Moon—




「おーいし。で、本題ね。」



切り替えがはやい。



「塔郷隆二がとうとう行動に出始めましたよ、伊世さん。」




やっぱり、その話。




「そうだね。」



「それで、どっから情報を入手したのか、ということなんですがね〜。」



重要なところ。



情報の流れどころをとめないと。




「亞空鴉にそこそこのハッキングの腕をもつ男がいるみたいですね。」




ハッキングされたのね。




「あたしがもう一回やっとく。」



これでも日本No.2のハッキングの腕を持ってるあたし。



あたしがロックしなくても大丈夫だろうと思っていたけど、それがまずかったみたい。




「誰なの、亞空鴉の中の。」



「多分、佐々木 湊。」




知らない。



「誰それ。」