月 —Moon—




「…。」




バチッ



目が合った。



今日も。




どうしてこっちに視線を向けるの?





「伊世、塔郷 隆二と知り合いなの?」




未紗がクスクス笑いながらいってきた。




あたしの答えを分かってて聞いてきてるでしょ。




「んなわけないでしょ、なんでわざわざ聞くの。」




「えー?」




とぼける未紗。




なんなの、もう。